世の中の構造的考察|進路を選ぶ前の君へ

人に綱綱を握らせてはいけない

大事なことは、人に握らせてはいけない。

本当に君が大切だと思うことは、決して人任せにはしてはいけない。大切なことはやはり自分で、管理して、責任をもったほうが私は良いと思う。それはどんなに信頼している人であっても、たとえ血縁者であったとしても同じこと。信頼している人ほど、注意しなければならないのかもしれない。

特にお金に関することは、必ず自己管理

社会では、お金に関することは特に重要だ。お金に関わることは、必ず自己管理をしなければならない。これは本当に誰にも手綱を握らせてはならないことだ。もちろん私にもだ。お金は必ず自分で管理下におき、かならず自分が責任をもって管理すること。これは非常に重要なことだ。社会では必須のスキルといって良い。

身近な具体例

具体的な例を挙げてみる。たとえば君が大学を受験するとして、その願書を提出しようとする。塾や学校が忙しくて、郵便局が空いている時間になかなか行けないかもしれない。その場合、もしかしたら周りの人に、願書を提出しておくように、頼みたくなるかもしれない。しかしこれは、必ず君の手でやるべきことだ。

どんなに信頼している人でも、うっかりミスをするかもしれない。出したと勘違いして、カバンの底に忘れてしまうかもしれない。滅多に起こらないようなことが、起きては困るときに起きるのが、人生の不思議なところだ。

しかも大学の願書は、受験において決定的な出来事だ。もし提出ができなければ、長年の準備が無駄になり、一年遅れることになる。単純なミスでこのようなことは避けたい。だからこういう重要な出来事は必ず、自分が行い、最後まで責任をもつ必要がある。もちろん配達記録で、送った証拠も取っておこう。郵便事故の確率もゼロではない。

信頼は盲目的に行うものではない

人を信頼してはいけないわけではないことは、もちろん君にもわかるだろう。そうではなくて、これを握られたら、人生が立ち行かなくなってしまうこと、決して人任せにしてはならないということだ。信頼という名の、思考停止に陥ってしまうことは、避けたいということだ。

全て自己責任

これはまた別の機会に考えたいが、自己責任論という考え方がある。自分に起こる思わしくないことは、結局、とどのつまりは自分に責任があるという考え方だ。上の例では、もし願書の提出を人に頼んで、その頼んだ人が忘れてしまい、結果大学が受けられなくても、それは自分の責任と考えること。願書の提出を忘れるような人間に提出を依頼したこと、そもそも重要なことを人に任せた自分に責任があるという考え方だ。これは結構きびしい考え方のように思うが、そのように考え方を持っておくと、自ずと自分の普段の行動も変わってくると思う。

ただ自分を責めてしまったり、理不尽な出来事も自分の責任と考えて欲しいわけではないので、ここのあたりは勘違いしないで欲しい。またこれは別の機会に考えよう。

有名人の例

これは聞いた話なので、正確ではないかもしれないが、一つの教訓としてみて欲しい。L'Arc~en~Cielという有名なバンドを知っているかな?私の世代では知らない人はいない、超ビッグバンドだ。そのドキュメンタリーをテレビ番組でみたことがある。その中の話で私が印象的だったことを紹介してみる。バンドが少しずつ軌道に乗ってきた頃のエピソードだった。(もう15年以上前に観た番組の内容を、いま思い出して書いているので、正確ではない部分があると思うが許容して欲しい。)

最初、リーダーのtetsuyaさんは自分でバンドの事務的な仕事も含めてやっていたらしい。仕事用に電話回線をもう一つ引いて、本人が自分で電話に対応しているときもあったと。

その後バンドは知名度が上がって、そろそろ音楽的なことにだけ集中して、他の事務的なことなどは、別の人にやってもらうために、仕事を振っていった。仕事が増えて、スタッフも雇えるようになれば、普通はそのようにするだろう。スタートアップから会社が大きくなるような場合も、このようなケースは多いはずだ。

しかしその後、思いもよらないことが起こり始める。いままでソールドアウトしていたような公演でも、チケットが余っているなど、バンドの運営で想定外のことが起こり始めた。

その異変にすぐに気づいたtetsuyaさんは、運営の仕事をすぐに自分の手元に戻した。そして、状態をすぐに立て直し、その後の活躍は知ってのとおり、日本でラルクを知らない人はいないまでになった。その時を振り返り、他のメンバーも、「もしあのままの体制にしていたら、完全に終わっていたかもしれない」と言っていたのは印象的だった。

この話から得ることろは色々とあると思う。そのとき私が感じたのは、大切なことは人に任せきりにしてはいけないということだった。有名な音楽家が、運営の仕事まですることは普通はないだろう。しかし音楽家にとって、音楽そのものも大事だが、音楽を聞きに来てくれるお客さんも同じくらい大切なはずだ。聞いてくれる人がいなければ、どんなに素晴らしいものを作っても、届けられないのだから。そのことにいち早く気づいて、状況を立て直すあたりが、L'Arc~en~Cielが一流の音楽家として長年にわたり活躍する理由の一つであるのだと思う。

もちろん、その後はさすがに権限移譲して、事務や運営の仕事は他の人がやっていると思う。でもしっかりと仕事をしてくれる人を選別して、適切な権限を与えつつも、目を光らせているのだと思う。人を信頼して仕事を任せるのは、目を光らせて管理することとセットだ。信頼という名の責任放棄になってしまうと、結果的に割りを食うのは、自分になってしまうからだ。

まとめ

君が人生で大切だと思うこと、これは譲れないと思うこと、これを握られたらまずいと思うこと、それらについては決して君自身が責任を持って管理することが大切だ。これは本当に大切なことだと思う。

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